SecureRDP導入により2社分の情報をクラウド上に一元化
出先からも安全にアクセスでき、業務も効率化
導入前の課題
・ エンジニアが客先(工場)から日報・出退勤の入力ができず、非効率だった
導入後の成果
・出先からリアルタイムに日報・出退勤の入力ができ、効率化された
必要十分な機能がワンパッケージになっているため
スピーディに導入でき、あとから調整・拡張も可能
導入
ポイント
2社のシステムを統合するにあたり、データの共有も課題に
岩井ファルマテック株式会社さまは、液体関連のプラントエンジニアリングを主業務とされています。親会社である岩井機械工業株式会社の医療分野が独立する形で2014年に創業。その際に膜分離システムの会社を買収されたため、2社の流れをくむ2つの事業が、ひとつの会社に収まることになりました。
そのため、当初は2社から引き継いだシステムが別々に稼働しており、非効率だったそうです。しかも、東京と大阪に事業所があるため、情報を一元化して共有できるようにすることも課題となっていました。
こうした状況の中、グループマネージャーの岡田さまが相談されたのが、当社の販売パートナーであるエイチ・アイ・シーの岸野氏です。度重なるヒアリングを通じて事業環境や従業員構成などを熟知した岸野氏が提案したのが、中小企業向けクラウドパッケージ SecureRDP でした。
スピーディに導入し、後から状況に応じてカスタマイズ
自社に専用サーバを置かないクラウド仮想サーバ。中でも中小企業向けにパッケージングされたSecureRDPは、専任のサーバ担当者がいなくても運用が可能です。
「SecureRDPは、必要な通信回線やルーター、ストレージなどがワンパッケージになっており、すぐに使い始められます。そして、お客様の使い方に応じて後から調整していくことが可能です。大規模なクラウドサービスと違って、専任の担当者がいない小規模な会社でも使いやすいのです」と岸野氏。 お客さまの工場に出向いて作業するエンジニアが多いため、出先から必要な情報に安全にアクセスできる点でも、クラウド化はうってつけでした。もちろん海外出張の際も、高いセキュリティを確保したままアクセスが可能です。 実はSecureRDP採用にあたっては、外部サーバに社内データを置くことに対して懸念もあったそうです。しかし、当社が以前日立系列であったこと、すでに一部上場企業さまとの取引実績も多いことから、安心して採用していただけました。
また導入後の対応についても、「システムの動きがスムーズでないとき、何が原因か明確にわからないケースがあります。そのような場合、当社さんに相談すると、すぐに設定変更してもらえたり、いろいろと試行錯誤していただいて助かっています」とシステム担当の一澤 太郎さま。その点については岸野氏も「ほんとに当社さんはレスポンスがいいです」とのこと。お客さまのご相談に対するスピーディな対応も、ご評価いただいているようです。
クラウド化をアピールすることで人材採用にも想定外の効果が
クラウド仮想サーバには、一般的に次のようなメリットがあります。
- ① 複数拠点間で基幹システムを一元化できる。
- ② 各地の事業所や客先、海外からでも安全にアクセスできる。
- ③ 地震や台風などの大規模な災害時にもサーバ内のデータを守れる。
こうしたメリットを理解されたうえでSecureRDPを導入された岩井ファルマテックさまですが、使い始めてから想定外の効果に気づいたそうです。 それは、クラウド化が人材採用時にアピールポイントになること。
「クラウド化によって、エンジニアが出先からリアルタイムに日報や出退勤の入力ができ、以前より効率的に事務処理が行えるようになりました。中途採用においてこの点をアピールすると、エンジニアの働き方に気を配っている企業だと感じていただけるようで、非常に反応が良かったのです。全く想定外でした」と岡田さま。
今のところ在宅勤務を特に推奨はしていないそうですが、大災害が立て続けに起きた2018年の夏は、「クラウドなら、やろうと思えば自宅でも作業ができる」メリットを再認識されたとのこと。今後も、事業環境や時代の変化に伴い、SecureRDPによるクラウド化の新しい利点が見つかることもあるかもしれません。
他の事例を見る